カテゴリー:
武庫之荘 Daily Life Scene
武庫之荘にゆかりのある人たちが、そのライフスタイルや街の魅力を紹介する「武庫之荘ダイアリー」。
第一回目の今回は、武庫之荘の駅から徒歩1分の場所に店を構える「竹生喫茶店」にお伺いしました。竹生さん、と親しみを込めて呼ばれる店主が営む喫茶とアンティークのお店です。こちらで最も大切にされている“空間の提供”とは、一体どんなものなのでしょうか?

アンティークショップを併設した店内
―大きな一本の木に惹かれてー
「武庫之荘は尼崎のなかでも静かな住宅街。おいしいお店もたくさんあるし、銀行もスーパーもあって便利な街」と言う竹生さんが、この街で一番気に入っているものがあります。それが駅前に立つ1本の大きな木。ゆったりと立派にそびえ立つ姿は、お店の窓を通してよく見えます。カウンターでコーヒーを入れながらでも見れるから、あえて路面ではなくビルの3階という場所を選んだのだそうです。
「毎日忙しいけど、木を見ると心が休まるんですよね。人間って、自然がないと生きていけないでしょう」と、当たり前のようでいて普段忘れかけていることを思い出させてくれました。面白いのは、自分の気が充実してると木が大きく見えたり、逆に、気持ちが萎えている時は何だか小さく見えたりと、彼女の気持ちを映す鏡のように、木は竹生さんにとって無くてはならないもの。
「今はこの場所でしか働けない」という彼女の言葉が印象的でした。

武庫之荘の駅前のロータリーに立つ大きな木
―アンティークに囲まれた憩いの隠れ家―
この秋で丸5年目。アンティークショップを併設しているためか、店の雰囲気はクラシックで重厚感にあふれています。高校生の頃にアンティークグッズにはまった竹生さんは、古いオモチャや人形にはじまり、大人になってからも古いイスや食器にばかり目がいってしまうのだとか。
「田舎をまわったり、旅行に行ったりするうちに、いつの間にか集まったんです」というアイテムたちは、まさに竹生さんが生きてきた蓄積の上に集まったもの。大正時代から昭和初期のものが多く、マンションの一室に飾ってあってもオシャレなランプシェードや味のある食器、帽子などが並びます。人が作った温かみにあふれたアイテムを見て、「昔のものにはパワーがある」と言います。時代を経ても残る、そんな力を持ったものが自然と集まった空間は、時間の流れが何だかゆっくりと感じられます。

大正時代のネコのオモチャとブリキのヒヨコ
―郷愁がつのる懐かしの和スイーツー
ポルトガルの民族音楽・ファドやサウダーデがBGMに流れる空間では、小腹を満たす和スイーツもいただけます。一年を通して人気なのは、でん粉を使わず、米100%で作られたサクサクの皮もおいしいアイスもなか、じんわり体に染み入るようなくず湯など。古い食器にのせられて提供されるお菓子たちは、そのルックスもかわいらしい。その他にも、天然酵母と無塩バターで作るパンなど全てこだわって作られたメニューを用意していますが、「食べる人の感受性で違うから」と、決してそれを大っぴらに謳ったりはしない竹生さん。昔懐かしい味わいに、誰もがついホッとできるのではないでしょうか。
薄く氷を削ったフワフワのカキ氷も夏限定ですが、もうしばらくやっているそうなのでお早めに足を運んでくださいね。もし、間に合わないという方は、秋からぜんざいと日本茶のセットが登場するので、そちらをお楽しみに。

アイスもなか&ほうじ茶のセット600円
ロケーションや店内を彩るアンティークグッズ、和のほっこりスイーツが出迎えてくれる「竹生喫茶店」には、一人でも安心して来れる空間を提供したいという竹生さんの思いがぎっしり詰まっていました。次回は、週末に行きたいレストランをご紹介したいと思います。乞うご期待!
■竹生(たけお)喫茶店
住所:尼崎市武庫之荘1-5-7
電話:06-6436-6255
FAX:なし
営業時間:10:00~19:00(LO18:30)
休み:金曜(日曜は不定休)